御頭改め(おんかしらあらため


「御頭改め」とは、本来、祇園祭の始めに御神体の御頭の無事を確認する儀式です。当町には「100年に1度、御頭改めを行う」という伝承がありましたが、前回は明治の中ごろに行われたとの言い伝えがあるだけで、文献などの資料は残されていませんでした。


しかし、これまで約460年間、巡行に使われてきた天文6年の銘を持つ康運作の「本頭(ほんがしら)」が痛み、修復・永久保存することになったのを機会に、従来より町内に保存されてきた江戸時代制作の「写し頭(うつしがしら)」を正式に巡行に使うことにし、その移行儀式をかねて2000年7月2日、町内会長宅で「御頭改め」の儀式が行われました。


午後2時半から八坂神社の神官2人が、2つの御頭をまつった厨子の前で御頭を清めたあと、羽織袴姿の理事長と町内会長が古式にのっとって、懐紙を口にくわえて2つの御頭を手に取り、顔の前にゆっくりと差し出して変わりない姿を確認しました。神事の最中、突然の雷鳴とともにドシャ降りになりましたが、にわか雨はすぐに上がり、特別の神事を祝うかのように晴れ渡ったのが印象的でした。


本頭は今後、巡行には使いませんが、祇園祭の期間中のみ会所飾りで披露します。芦刈山町では今回の記録を文書で後世に伝え、また百年後に御頭改めを実施する予定です。
 なお今回の儀式は、町内に記録がなかったため、船鉾町で毎年行われている「神面改め」を参考にさせて頂きました。